体験型ゲーム導入のメリットと成功事例!商業施設の集客を加速させるための施策とは

近年、体験型ゲームの人気が高まり導入を検討している商業施設の担当者の方も増えているのではないでしょうか。体験型ゲームは、話題性はもちろんですが家族や恋人、友達と一緒に楽しく盛り上がれるのも魅力です。

体験型ゲームの施設によっては、予約しないと入れないような人気店もあります。体験型ゲームを導入するとどんなメリットが期待できるのか、また集客に繋げるためにはどうしたらいいのか成功事例も含め紹介していきます。

目次

商業施設に導入する体験型ゲームとは?

プロジェクションマッピング迷路などのエンタメ系など。子ども向けの知育ゲームから、大人向けの本格的なアトラクションまでさまざまな種類がある。商業施設などを中心に導入が広がっており、注目が高まっている”

商業施設に導入している体験型ゲームは、センサーやVR・AR・プロジェクションマッピングなどを活用したものです。さまざまな種類がありますが、プレイヤーの身体の動きや操作に合わせて、ゲームが進行していき勝敗を決めるものも多くあります。

スポーツ系の身体を動かして遊ぶ体験型ゲームもあれば、脱出系やアドベンチャー系、プロジェクションマッピングを使った迷路やエンタメ系などの種類もあります。子ども向けの施設では、親子で遊びながらできる知育ゲームもありますし、大人向けの本格的なアトラクションなどさまざまな種類があります。

商業施設を中心に、体験型ゲームの導入が広まっています。

商業施設の導入に向く体験型ゲームの例

商業施設には、さまざまな体験型ゲームが導入されています。

複数の種類の体験型ゲームを同時に楽しめる施設も多くあり、対象の年代に合わせて選べるのも魅力です。音や映像にもこだわったものが多く充実した時間が過ごせる施設ばかりです。実際に導入されている体験型ゲームについて見ていきましょう。

インタラクティブ・プロジェクションゲーム

インタラクティブ・プロジェクションゲームは、センサー技術とプロジェクションマッピングの技術を融合した次世代型のアトラクションです。ゲームの内容によって1人でも楽しめるものもあれば、複数人で楽しみながら競い合うものもあります。

大規模な機器の設置が不要で、比較的メンテナンスの手間もかかりません。センサーをコンピューターに接続して自動キャリブレーションを進めるだけの簡単な手順で設定できます。

子どもからシニア層まで幅広い年齢層に楽しんでもらえるのもあり、工夫次第で無限大です。映像や音に合わせて遊べるシンプルな操作性なので、すぐに使いこなせます。運動とゲームの融合によって、健康促進や教育効果も期待できます。

体感型スポーツゲーム

体験型スポーツゲームは、楽しみながら体を動かしつつエクササイズにも繋がります。例えば、サイバープレイヤーズは実際のボールやプロジェクションマッピング技術を使った体験型のスポーツゲームです。

実際のスポーツ競技の練習にもなる方法としても注目されています。屋内でできることもあり、天候に限らずスポーツの練習ができるのも魅力です。他にもサッカーの練習ができる体験型スポーツゲームもあるなど、多様な種類があり気軽に挑戦できます。

ゲームを通して、判断力や瞬発力、スピードやコントロールなどの複合的な動きを鍛えられるのもあり、練習に取り入れてみてもいいでしょう。子どもから大人まで幅広く楽しめるのもスポーツゲームならではです。

塗り絵美術館

子ども向けの体験型ゲーム施設などで増えているのが、塗り絵美術館です。お客様が描いた絵がLEDやプロジェクターの画面に映し出されて動き回ります。

例えば、車の絵を描き読み込ませるとプロジェクターに映し出され、他の車と競争できるようなゲームもあります。子どもたちにとっても、自分が描いた絵が表示されるので楽しみながら工夫しつつ競争し合えるのもポイントです。男女問わずに盛り上がれる体験型ゲームと言えるでしょう。

塗り絵美術館はファミリー層が多い商業施設などで多く取り入れられており、幼児や小学生向けの知育や学習としても繋げられます。年齢の幅があっても遊びやすく、安全性の高い体験型ゲームとしても人気があります。

商業施設に体験型ゲームを導入するメリット

商業施設にとって、体験型ゲームを導入するメリットがたくさんあります。

特に商業施設の多い地域では、いかに飽きずに何度もリピートしてもらえるのか、集客に繋げていく方法を考えなくてはいけません。体験型ゲームを導入するメリットにはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。

集客効果や売り上げの向上につながる

商業施設にとって、集客効果の高い体験型ゲームはメリットがたくさんあります。お客様にとっても「体験型ゲームをしたいからあの商業施設に行こう」と思ってもらうきっかけにもなり、競合との差別化にも繋げやすくなります。

体験型ゲームを使ったイベント企画を通して、売上アップや集客効果にも繋がり、新規顧客の獲得も期待できます。購買意欲を刺激しつつ、店舗に足を運んでもらうことが大切です。イベントを通して買い物だけに限らず、新しい発見や楽しさを求め、脚を運んでもらえるようになります。

体験型ゲームは、以前よりも増えているものの種類の違いもありますし、幅広い層に対して集客効果も期待できます。天候に限らず遊べるのもあり、集客に左右されにくくなる点もメリットです。

商業施設のファン化につながる

体験型ゲームを通して、お客様に特別な体験を提供することにも繋がります。楽しい体験型ゲームを通じ、心に残る印象を与えられれば再度リピートしてくれる可能性も高まります。商業施設にとっても、ファン化は大きな課題の一つです。

高いロイヤリティを持っていることもあり、施設の成長を支えてくれる貴重な存在です。いかに商業施設のファンを増やしていき、意見を取り入れつつファン限定の特典を用意できるようにしていきましょう。顧客との繋がりを増やしつつ関係性の強化を進めていくことで、商業施設の活性化にも繋げやすくなります。

体験型ゲームはそのきっかけでもあり、足を運ぶ理由の一つにもなります。特に商業施設にとっても、対象としているメイン層のファン化に欠かせません。

話題性があるため認知向上が見込める

体験型ゲームは、施設の認知度を高めることにも繋がります。まずは、商業施設に興味を持ってもらえないと、集客にはなりません。体験型ゲームがきっかけとなり商業施設を利用して、そのままリピーターになるケースも少なくありません。

特に体験型ゲームはSNSでも拡散されやすくさまざまな効果が期待できます。人は想像以上に楽しいと感じると、SNSで共有したいと思うものです。特に話題性の高い体験型ゲームはその傾向が高く、自然と宣伝効果も期待できます。

注目されているからこそ、体験型ゲームを取り入れることでトレンドに敏感な若い世代にも利用してもらいやすくなります。認知向上効果も期待できるからこそ、積極的に取り入れることを検討していきましょう。

商業施設に体験型ゲームを導入するときの注意点

商業施設にとっても、体験型ゲームを導入するメリットがたくさんあるのもわかってもらえたと思います。体験型ゲームのイベントを開催するのもいいでしょう。

ただし、体験型ゲームを導入するうえで、覚えておきたい注意点もあります。

コストがかかる

体験型ゲームの多くは、コストの問題も大きく関係してきます。初期投資として機器購入費や設置費、ソフトウェア開発費などの費用もかかってきます。維持費としてメンテナンスや電気代、スタッフ配置料などさまざまな部分でコストの負担についても考えなくてはいけなくなります。スポンサーについても検討していくことが必要です。

体験型ゲームを導入することで、どのくらいの収入を見込めるのか費用対効果を考えつつ導入を検討するようにしていきましょう。もし、コスト的に見合っていないと感じたときは、入場料の設定を見直す必要も出てきます。また、商業施設の場合、平日と土日で集客できる差も出てくるため、コストと収益のバランスも含め考えるようにしてください。

安全を確保する必要がある

体験型ゲームは、安全性の確保も課題の一つとなります。ゲームの周辺にスタッフを配置して使い方や危ない方法でゲームをしていないか管理する方法もあります。ゲーム中はついはしゃいでしまい、集中していると周りが見えなくなってしまうことも少なくありません。

また、スタッフ自身に安全対策についての知識をつけておくことや、応急処置の研修も実施しておくと安心です。初期の対応によっても変わってくるため、勤務形態に限らず共通知識として付けておきましょう。

他にも、体験中にぶつかる場合や転倒するリスクを考慮しつつ、設計するときに対策を講じるようにしておきましょう。体験する年齢の制限やルールを決めておくなどのできる限りの安全対策を進めていくようにしてください。

商業施設に導入した体験型ゲームの成功事例5つ

実際に商業施設に体験型ゲームを導入し、成功した事例について説明します。

集客のために体験型ゲームを検討している担当者にとっても、成功事例から学べることも多いため、参考にしつつ決めるようにしていきましょう。

スポーツ×最先端! 親子で楽しめる体験型ゲーム

長井海の手公園ソレイユの丘・荒崎公園では、種類豊富なアトラクションを提供しています。スポーツ感と最先端の雰囲気を出したいと考え、弊社のサイバースタジアムを導入されました。子どもから大人まで説明なしで遊べるため、スタッフの負担が軽減された点が良かったとお伺いしています。

さまざまなコンテンツがありますが、身長差など関係なく親子で対戦できる点が非常に好評で、現在は体験型ゲームを通し認知症予防などのさまざまな使い方を検討しているそうです。

 サイバースタジアム導入で次世代型アトラクションが誕生

東京タワーと言えば、高さ333mの東京のシンボル的な存在です。

東京タワーにサイバースタジアムを導入した、TEG株式会社オペレーション統括部の長野様と久保様は以下のように話しています。

観光地ならではの商業施設であり、サイバースタジアムを最初に見たときに、直感的な使いやすさに魅力を感じていたそうです。

また、幅広い世代のお客様に楽しんでもらいたいと考える、施設のコンセプト(映像と体験の融合)とマッチしていると考えたそうです。

長野様と久保様はサイバースタジアムを導入したことで幅広い層のお客様が楽しめるようになったと実感しています。

小さなお子さんなどの家族連れ、中学生・高校生などの団体のお客様が一緒に参加できます。海外のお客様も体験しており、言葉の壁を超えて楽しめるコンテンツであることがわかります。

導入後は、一般のお客様だけでなく企業向けの団体イベントにも活用されています。お客様同士が一体感を持って楽しめるようになり、満足度も向上しているといいます。

実際に利用したお客様からも「日頃運動しない方についても、運動になりました」という声をいただいています。また、東京タワーでは企業や団体向けに施設を貸すこともあるため、活用できる可能性が幅広いと話しています。

没入感を体験できる体験型謎解きイベント

近年注目されているのが、テーマごとに世界観に没入できる謎解きイベントです。

もともと、謎解きイベント自体がある程度認知度があり幅広い層に受け入れられています。脱出ゲームで有名なSCRAPではさらにZ世代に注目してもらえるように、InstagramやTikTokを通じ縦型ショート動画で世界観に没入できるコンテンツです。

気軽に視聴できることで話題化を狙い「やってみたくなった」「思ったよりも簡単そう」という新規顧客の関心を向上させることに成功しています。自らの力で謎解きできる体験ならではの面白さもありますし、没入感がトレンドになっている今、気軽に楽しめる体験型ゲームとも言えるでしょう。

また、体験してもらった人がSNSで発信することも多く、興味を持ってくれる人も増えています。

画像認識システムを導入した水族館探索ゲーム

2025年1月に、静岡県の水族館SMART AQUARiUM SHIZUOKAでも体験型ゲームが行われています。

県内の水族館では初めてとなる、画像認識技術による解説イベントが開催されました。画像認識システムを導入した水族館では、専用のタブレットを使って遊べます。今までありそうでなかった新感覚の体験型ゲームになり、プレーヤーは海中探検隊になって水族館のなかに潜む未知のサカナの調査を行います。

専用のタブレットを使用するので、遊べる人を選ぶこともなくヒントを持った生き物を探していきます。クイズに答えつつ正解するとヒントをもらえる仕組みになるので、1人はもちろん家族で盛り上がることも可能です。操作性にも優れており、子どもにとっても身近なタブレットを使って体験できるのもあり、水族館に興味を持ってもらうことにも繋がります。

世代を超えて楽しめる体験型ウェルスアトラクション

体験型ゲームの魅力は、世代に関係なく遊べる体験型ウェルスアトラクションであることです。さまざまな種類がありますが、次世代型のゲームプラットフォームである「Cyber Stadium」や「Cyber players」がおすすめです。

Cyber Stadiumは、センサー技術とプロジェクションマッピングの技術を使い、子どもも理解しやすいアトラクションです。大型スクリーンを取り入れ、没入感が体験できる次世代型の体験型ゲームです。

Cyber playersは、実際のボールとプロジェクションマッピングを使った、スポーツゲームです。運動不足の解消にも繋がりますし、楽しみながらエクササイズもでき、スポーツ競技の練習としても使われています。

商業施設の集客には体験型ゲームの導入がおすすすめ

商業施設にとっても集客に繋がる体験型ゲームは、認知度を高め来店のきっかけになります。新規顧客を獲得することはもちろん、リピーターを増やし商業施設のファン化を進めることにも繋がります。

今までとは違う取り組みをしたいと考えていても、コスト的な問題やメンテナンス、操作性などさまざまな問題が出てきます。体験型ゲームは、収入とのバランスを考える必要はありますが、没入感も体験でき世代を超えて楽しく遊び学べるアトラクションです。

安全性も高い体験型ゲームではありますが、スタッフの教育や環境・設備を整えつつ誰でも気軽に体験型ゲームができるようにしていきましょう。体験型ゲームにも種類があるため、目的や客層にあった体験型ゲームを導入してください。

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