プロジェクションマッピングの費用はいくら?機材・映像制作・設置の3つで考える

プロジェクションマッピングの制作を依頼したい、と思ったときに制作費用はいったいどれくらいになるのか相場が気になりますよね。

この記事ではプロジェクションマッピングの仕組み、制作費用の相場、活用事例、実際に制作する場合の流れや実施にかかる期間、制作会社を探すときのポイントについて詳しく解説していきます。

目次

プロジェクションマッピングの仕組み

プロジェクションマッピングを見たことがある人は多いと思いますが、その仕組みについてはよくわからないという方も少なくありません。

プロジェクションマッピングは、3Dオブジェクトや立体的な表面といったスクリーンとなるものの形状を意識した映像を制作し、プロジェクターでその制作した映像を投影しスクリーンと合わせることで成立します。ここでは、その基本的な仕組みについてご紹介します。

まずは、パソコンで投影したい対象物の形状に合わせた映像を作ることから始めます。

パソコンは投影する映像の制作や映像を再生するために必須です。また、作品制作にはプロジェクションマッピング専用のソフトが使われることが多いです。

専用のソフトを使えば、自由度の高い映像の加工やリアルタイムで映像と音楽を楽器感覚で操作できたりと、スムーズな投影が可能になるためです。加えて、プロジェクターを使って映像を対象物に投影(プロジェクション)します。

次に対象物を用意し、対象物の形状に合わせた映像を貼り付ける作業を行います。

これを「マッピング」と呼びます。マッピングという言葉には「割り当てる」「位置付ける」の意味があります。投影したい対象物の位置を決めたら、いよいよプロジェクターを使って投影です。対象物と見比べながら投影する範囲を合わせていきます。

映像とスクリーンとなる建物や物体や空間などの対象物の位置がずれないように、プロジェクターが対象物に正確に映像を投影できるよう調整していきます。

プロジェクションマッピングでは、映像が立体的に浮かび上がるような効果を生み出すために、常に鑑賞者がみる距離や視点を考慮して制作されています。映像の見え方は鑑賞者がみる位置によって変わることは事実です。しかし、特に大型の建物などへのプロジェクションマッピングなどでは多くの鑑賞者が遠くから離れてみるため、鑑賞者同士の位置の違いはごく小さな差になり、映像が立体的に見えるようになっています。

このように、プロジェクションマッピングの映像は常に鑑賞者の距離や視点を計算して制作されています。

「プロジェクションマッピングって高いの?」「いくらあれば実現できる?」費用面は多くの方が最初に気になる点です。

正直に言うと、「いくらですか?」という質問には一言では答えられません。プロジェクションマッピングの費用は、投映する壁の面積・映像のクオリティ・設置環境の条件によって、数万円から数千万円まで幅があります。

まずは費用が決まる仕組みを理解することが、予算計画の第一歩です。費用は大きく3つの要素で構成されています。

費用を構成する3つの要素

プロジェクションマッピングの費用は「機材費」「映像制作費」「設置・施工費」の3つを合算して考える必要があります。よくあるのが、映像制作費だけを想定していたら機材費や設置費が想定外にかかった、というケースです。それぞれの内訳を確認しておきましょう。

01
🎥
機材費
(プロジェクター本体)
20万〜数千万円
投映面積が広くなるほど高性能な機材が必要。1台で明るさが足りない場合は複数台を重ねる「スタック打ち」でさらに増加。

レンタル:1日数十万〜150万円
購入:20万〜数千万円
02
🎬
映像制作費
(コンテンツ制作)
50万〜300万円〜
平面への投映か3Dマッピングかで大きく変わる。3Dは立体データ作成が加わり工数増。既存素材の活用で費用を抑えることも可能。

3Dマッピングは1,000万円超のケースも
03
🔧
設置・施工費
(現地作業・調整)
2-30万円〜
本番当日だけでなく、仮セッティング・リハーサル・本番と複数回の現地作業が発生するため、その分の人件費・交通費がかかります。建物への投映ほど工程が多くなる傾向があります。

設置規模・台数・作業日数により大規模案件では数百万円規模になることも。

※屋外で電源が確保できない場合はジェネレーター車(電源カー)が別途必要。1日100万円程度の追加費用がかかることがあります。
機材費 + 映像制作費 + 設置費 3つの合計で考える

機材費について

費用に最も影響するのは「投映面の広さ」です。テレビでも10インチと100インチでは価格が全然違うように、プロジェクターも投映面積が広くなるほど必要な明るさ(ルクス)が増し、より高性能な機材が必要になります。

プロジェクションマッピングは光を壁に当てているだけなので、物理的に太陽光には勝てません。屋外や明るい環境では特に強力な機材が必要になり、1台では明るさが足りない場合は複数台を重ねて投映する「スタック打ち」という手法を使うこともあります。台数が増えればその分費用も上がります。

機材はレンタルと購入の2つの選択肢があります。

レンタルは単発のイベント向きで、1日あたり数十万円から150万円程度が目安です。大規模案件では10台使用で1日1,500万円規模になることもあります。購入は常設・継続使用に向いており、20万円台から数千万円台まで幅があります。大規模なものだと2,000〜3,000万円、さらに大きければ5,000万円規模になることも珍しくありません。

弊社にお問い合わせいただく方の傾向としては、建物への投映など設置が大変なケースはレンタルが多く、客室内など常設で稼働させるケースは購入が多い傾向にあります。

映像制作費について

映像制作費を左右するのは「どこまで本格的なマッピングをするか」という点です。

単に映像を平面の壁に映すだけであれば比較的シンプルに制作できます。一方、建物の凹凸に合わせて壁が動いて見えるような立体的なマッピングを実現するには、CADで3Dデータを作成してから映像を制作するという工程が加わり、費用と工数が大きく増えます。

また、ゼロからアニメーションやCGを制作する場合と、既存のロゴやブランドムービーを活用する場合でも費用感が変わります。手元に使える素材がある場合は、事前に制作会社に共有しておくと費用を抑えられる可能性があります。

参考費用は50万から300万円程度が目安で、本格的な3Dマッピングでは1,000万円を超えるケースもあります。一般的には2-30万から300万円程度になることが多いです。

設置・施工費について

設置費で見落とされがちなのが、本番当日だけでなく複数回の現地作業が発生するという点です。建物への投映の場合、仮セッティング・リハーサル・本番と段階的に現地作業が必要になることが多く、その分の人件費・交通費がかかります。

参考費用は2〜30万円からで、設置規模・台数・作業日数によっては数百万円規模になります。

電源が確保できない屋外案件では、ジェネレーター車(電源カー)の手配が別途必要になる場合があります。この場合、1日あたり100万円程度の追加費用がかかることがあります。屋外での実施を検討されている方は、電源環境を事前に確認しておくことをおすすめします。

機材はレンタルと購入どちらがよい?

機材の調達方法はレンタルと購入の2つがあります。どちらが良いかは使い方と頻度によって変わります。単発のイベントであればレンタル、常設・継続使用であれば購入の方が長期的にコストを抑えられるケースが多いです。お問い合わせいただく傾向としては、建物への投映など設置が大変なケースはレンタルが多く、客室内など常設で稼働させるケースは購入が多い傾向にあります。

レンタル 購入
向いている使い方 単発イベント
期間限定の演出
常設展示
継続的な稼働
費用感 1日数十万〜150万円
(規模による)
20万〜数千万円
(一括)
長期コスト 使うたびに費用発生 長期では割安になることが多い
実際の傾向 屋外・建物への投映に多い
(設置が大変なため)
客室内など常設ケースに多い

費用に影響する6つの条件

「なぜそんなに料金に幅があるの?」と感じる方も多いと思います。プロジェクションマッピングの費用は、以下の6つの条件が複合的に絡み合って決まります。自分たちの案件がどの条件に該当するかを把握しておくと、費用のイメージがつきやすくなります。

投映面積
広いほど必要なルクスが増し、機材費が↑上昇。10倍の面積なら必要な明るさも10倍。
周辺の明るさ
明るいほど強力な機材が必要で費用↑上昇。暗い環境ほどコストを抑えやすい。
2D3D
2Dか3Dか
3Dマッピングは立体データ作成が加わり、映像制作費が大きく↑上昇。平面投映なら抑えやすい。
平面凹凸
投映面の形状
凹凸が多いほど細かいマッピング作業が必要で制作費↑上昇。平面ならシンプル。
屋内屋外
屋内か屋外か
屋外は電源・機材・環境対応のコストが加わる。電源がない場合はジェネレーター車(1日100万円〜)が必要。
適正
投映距離
レンズ交換で距離調整は可能(お城案件では100m以上も対応)。ただし特殊レンズが必要な場合は機材費↑上昇

予算別でできること(目安)

「結局いくらあれば何ができるの?」という疑問にお答えするために、実際の案件をもとにした目安をご紹介します。あくまで参考値ですが、予算計画の出発点として活用してください。

300万円程度の予算
幅10m程度の建物・壁映像制作費込み
屋内イベント・小〜中規模施設
1,000万円程度の予算
幅30m程度の建物映像制作費込み
屋外イベント・中〜大規模施設
数千万円〜大規模案件
大型建物・お城・駅ビル機材10台超・複数日リハーサル
大規模屋外イベント

※上記はあくまで目安です。屋内か屋外か、映像クオリティ、設置環境の条件などによって大きく変動します。

「〇〇万円でできますか?」という相談について 数十万円や100万円程度の予算で建物への大規模な投映を希望される場合、機材費だけでも予算を超えてしまうためご対応が難しいことがあります。費用感を正しく把握した上でご相談いただけると、打ち合わせがスムーズに進みます。「何をやりたいか」を明確にした上で、3つの費用の合計で考えることが重要です。

プロジェクションマッピングの活用事例

参考までに弊社のポロジェクションマッピング制作事例をご紹介します。導入を検討されているご担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

レジャーホテルの一室に導入

レジャーホテルの一室にプロジェクションマッピングを導入した事例です。

異なるテーマやシーンに合わせて部屋の雰囲気を瞬時に変化させることができ、お客様に楽しい時間と新しい体験を提供できます。

フィットネススタジオ b-monster様へ導入

暗闇空間で自分だけに集中できるボクシング・フィットネスb-monster様へ導入した事例です。

「暗闇の中、大音量の音楽に身を委ね、思いっきり身体を動かす」他のジムでは決して味わえない、非日常的なエンターテイメント性を重視されており、プロジェクションマッピングを導入されました。

トレーニング中には18m四方の部屋の壁と天井に様々な映像が流れ、お客様に非日常体験を提供しています。

インタラクティブを加えた演出もおまかせください。シーンに応じてさまざまな演出が可能です。

ロジェクションマッピングの制作を依頼する流れ

プロジェクションマッピングを自社イベントやパーティーなどで活用したいと検討されている担当者の方もいらっしゃるでしょう。

ここでは一般的なプロジェクションマッピングが完成するまでの工程を大まかにまとめたので参考にしてください。

1
企画・立案
どのような目的でプロジェクションマッピングをするのか、ターゲット層はどこか、テーマは何かといったコンセプトや実施場所、期間、予算感を検討します。業者に依頼する場合はこのタイミングで図面や写真、資料を用いながら投影場所の選定を行うことがあります。
2
現場調査
現場を見てプロジェクターやスピーカーが設定できる場所の確保や図面の作成を行います。投影場所の決定やサイズ、場所周辺の明るさ、投影面から機材設置可能箇所の確認を行います。また、影サイズや周辺環境に基づきプロジェクター等機材の選定と設置場所をきめ、音響周りの確認やコンテンツの尺を決めます。
3
企画
映像のストーリーを決めるのに必要となる絵コンテ・ビデオコンテの作成、建物などの形状に合わせたレイアウトの設計、音楽制作を行います。アニメや映画と違って、プロジェクションマッピング特有のコンテンツは映像単体だけではわかりづらいため、想像力や経験による判断が必要とされます。映像の長さも5分前後のことが多いため、短時間で鑑賞者にとって印象に残るものを作成することが求められます。
4
映像コンテンツ制作
2D・3Dの映像に合わせた音楽の制作、マッピングデータの作成、写真とのデモ、最終用データの作成、検証を行います。
5
設営
プロジェクターなどの機材の設置、ブレンディングやマッピング作業、リハーサルを行います。
6
実施
投影先の対象物とプロジェクターのセッティング。マッピングソフトなどを使って動画を立体に当てはめるためにどの面に映すか、タイミングなどを調整します。

イベントで投影する場合には電力の確保やケーブル類の配線確保、周辺地域への確認、告知用サイト・ポスター・リーフレットなどの制作、SNS発信、記録用の写真・動画撮影や編集、観客の誘導を行うスタッフの配置、観覧場所の確保、プロジェクションマッピング投影時以外のBGMやMCを必要とします。

常設イベントの場合は、設置工事、電源工事、仕様引き継ぎ等があるため、工事業者との打ち合わせが発生します。さらに現場によっては運営スタッフ以外にも設営・音響・照明を担当するスタッフも必要になります。

そのため、事前にどのようなプロジェクションマッピングを実施したいか事前のイメージのすり合わせや準備が非常に大切です。

まとめ

プロジェクションマッピングの費用は、機材費・映像制作費・設置費の3つを合算して考える必要があります。費用の幅が大きい理由は、投映面積・周辺の明るさ・2Dか3Dか・投映面の形状・屋内外・投映距離といった複数の条件が絡み合うためです。

「何から相談すればいいかわからない」という方も、まずはやりたいことのイメージをお聞かせください。予算に合わせた最適なプランをご提案します。

プロジェクションマッピングの依頼は株式会社ラディックスへ

自由度が高く、アイデア次第で大きなインパクトをもたらし、鑑賞者の印象に残るプロモーションを行えるプロジェクションマッピング。最先端のテクノロジーを使ったプロジェクションマッピングを自社サービスや商品の宣伝に取り入れることで、その話題性やインパクトの強さから集客力UPを期待できます。また、自社内の空間作りにも相性が良く導入企業数が増えています。この機会にぜひ制作を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事では、プロジェクションマッピングの仕組み、制作費用の相場、活用事例、実際に制作する場合の流れや実施にかかる期間、制作会社を探すときのポイントについて解説しました。

弊社株式会社ラディックスは、東京駅・鶴ヶ城・東京スカイツリーをはじめとする全国数々のプロジェクションマッピングに携わってきた制作会社です。

集客力、販促につながるような発想力で、屋外で行う大規模な建物から屋内の壁、平面、テーブルに至るまで、ご予算に応じた高い演出効果のあるプロジェクションマッピングをご提案いたします。インタラクティブを加えた演出もお任せください。

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